2018年2月11日日曜日

02_内なる異性

あの子は君に似ている、いや、君そのものだよ」。
「彼女には助けが必要だ。人は互いに愛し合うものだよ」。



ジョン・A・サンフォード「見えざる異性」創元社より
アニマ・アニムス
ユングは、男性・女性の内部にあるそれぞれの対立物をアニマ・アニムスと呼んだ。

➡ アニマ <男性の人格の中にある女性的要素
⇨ アニムス<女性の人格の中にある男性的要素

ユングはアニマ・アニムスを人間を「活気づける」という意味のラテン語「アニマーレ」から命名する。

見えざる異性(インヴィジブル・パートナー)
アニマ・アニムスの実在の証拠は、心が素直に表現されている領域、夢、おとぎ話、神話、すぐれた文学と人間行動の様々な現象の中に映し出される。アニマ・アニムスは私たちが、何らかの人間関係をつくり出そうとするとき自らの全体性を求めて努力しようとするとき必ずや関与してくる<見えざる異性>である。
 
イメージによる定義
古代中国のタオイズムの概念、「陰と陽」は女性性と男性性を、文化的役割や心理学的性質ではなく、イメージとして定義するのに役立つ。
フリチョフ・カプラ「ターニングポイント」工学社より
陽は ⇨陽光のなかにはためく旗「輝くもの」を意味し、天、空、輝き、創造力、山の南斜面、川の北側を意味し、

フリチョフ・カプラ「ターニングポイント」工学社より
陰は ➡曇ったもの「覆い隠されたもの」を意味し、大地、闇、湿り、受容性、山の北側、川の南側を意味する。
陰と陽はあらゆる生命の往還する霊的な極であり、陰と陽の相互作用により物事は決定する。(易経)

同様な意味で、中国の瞑想の書「太乙金華宗旨」によれば、男女には二つの心的な極があることが書かれている。ひとつは、

⇨魂(フン)で、心臓、意識、火の卦である「離」によって示され、ロゴス(言葉、意味、理論)を意味する。もうひとつの、
➡魄(ポ)と呼ばれる霊は腎臓、性欲、坎の卦(易)で示されエロスの意味。


これら二つの極は、エネルギーが外側だけに向けられるときは離れ離れになるが、正しい瞑想によって内側に向けられた場合には結合し、より高度で強固な人格を形成する

この「太乙金華宗旨」をドイツ語に翻訳したリヒァルト・ヴィルヘルムの訳書が「黄金の華の秘密」であり、この書の注釈でユングは、

➡魄の字は「白」という字と、霊を意味する「鬼」の組み合わせで、「白い霊」を意味し、大地に縛られた自然に属するもの、従って陰(アニマ)を表し、
⇨魂の字は、雲を意味する「云」の字と、霊を意味する「鬼」の組み合わせから、「雲の霊」高いところにいる息の霊で陽(アニムス)を表す。

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