2017年12月22日金曜日

28、タイプ6(内向的感情型):通常の状態

ドン・リチャード・リソ「性格のタイプ」春秋社より

タイプ6は矛盾に満ちている。彼らは感情的には他人に依存するが、自分自身をあまり見せない。他人の近くにいたいが、彼らが信頼できる人かどうかを、先ず確かめようとする。権威を崇拝するが、同時に恐れてもいる。攻撃を恐れるが、きわめて攻撃的になるときがある。従順かと思えば、そうでなかったりする。タイプ6は安全を求めていながら、常に不安を感じている。人から好かれ、慕われているかと思えば、卑劣で嫌悪されていることもある。伝統的価値を重んずるが、ときにはそれを覆そうとする。罰から逃れたいのに、わざわざ自分から招いてしまう。

タイプ6にとって、安全は、自分が従うことのできる自己の外にある権威への堅い忠誠から生ずる。タイプ6は、自分を導いてくれる自分より大きなもの、力あるものを手にすることによって、守られていて安全であると感じたがる。大企業であれ、政党であれ、宗教団体であれ、何でもよい。タイプ6が信じる教義は、彼らにとっては重要であるが、信じるべき誰かを得ることほど重要ではない

行動から最も離れる(行動の三つ組の中で)
タイプ6は、<人物・制度・信仰>といった権威の象徴との結びつきがない状態において、自分の意思で決定し、行動する能力から、最も離れている。タイプ6は、ある状態から、その反対側の状態へと、非常に素早く揺れ動くので、九つの性格のタイプの中で、最も人を当惑させる人々である。

愛らしくて慕われる気難しく非協力果断で自己主張優柔不断で煮え切らない、重要な人からの承認を求めるが、下位に居続けることは拒否する。従順であり反抗的である。周囲の人からの評価は「好きになるのは簡単だが、理解することは出来ない」となる。

タイプ6を理解するカギは、彼らが両価的(アンビバレンス )ということである。彼らは自分が強いとも弱いとも、依存的とも自立的とも、受動的とも攻撃的とも感じる。ジキルとハイドのように、刻々と変化する状態を予測するのは難しい。

彼らは自分自身に対しても両価的で、自分が優秀だと感じたすぐあとで、自分は人より劣っていると思い、自信満々のすぐ後で、誰かの助けがなければ何もできないと思う。弱腰で臆病と感じるが、突然怒りに満ちて人を攻撃する。なぜなら、タイプ6は外的な権威だけでなく、内的な権威(超自我)に対しても両価的だからである。その結果、

タイプ6は一つの感情状態から、次々に状態を変えるので、これが自分だというような感情の安定や、対人関係の安全はほとんど得られない。これがタイプ6を「行動に関して最も大きな困難」をもつタイプと定義する理由である

彼らは行動に際して、外部の権威からの承認を期待するだけでなく、実際にとる行動がしばしば優柔不断で回りくどい。彼らの絶えず揺れる性格を理解せずに、タイプ6を理解することは出来ない。彼らは自己感覚を維持するために、心理の裏表が互いに作用しあう必要がある。彼らは一面だけを強調し、もう一面を無視することは出来ない。彼らの両面は互いに手を携えて働くが、両者の間の緊張が高まると、不安が増大する。

不安と不安定の問題
<行動の三つ組-5・6・7>は、すべて不安に対する問題を持つが、タイプ6は不安に対して最大の問題を持つ。タイプ5は不安を知的追求の中に追いやり、タイプ7は絶え間なく行動することで抑圧するが、タイプ6は自分が不安だということを意識しており、ある時は抵抗し、ある時は屈伏してしまう。タイプ6は「不安であることが不安である」タイプだが、通常の状態では、不安に対して攻撃的になることで、不安を感じていないかのように振舞うこともある。しかし、すべての根底には、必ず「不安」がある。

タイプ6は不安に加えて、感情が両価的であるために不安定さも感じている。通常のタイプ6は、他の人たちが自分をどのように感じているか知ろうとして、他人を試し、自分が認められているのかいないのか、その証拠を絶えず探している。通常のタイプ6が神経症になると、他人を疑い偏執病的になり、不安に駆られ、あまりにも不安定になるので、正常に機能することができない


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