2017年9月30日土曜日

1、衰退の症候群


  エーリッヒ・フロム 「悪について」、紀伊国屋書店より
人生における最も有害で危険な形態は、死を愛好すること悪性のナルシシズム共生的・近親相姦的固着である。この三つが結合すると、

 「衰退の症候群」=人間を破壊のための破壊へと駆り立てるもの、そして憎悪のための憎悪へ駆り立てるものを、形成するようになる。


「衰退の症候群」に対立するものとして、フロムは「生長の症候群」についても述べている。「生長の症候群」とは死を愛好する心に対立するものとしての生への愛、ナルシシズムに対立するものとしての、人間への愛、共生的・近親相姦的固着に対立するものとしての独立性から成立している。

この二つの症候群のうちどちらか一方が十分発達しているのは、ごく少数の人に限られている。しかし、

人はそれぞれ自分の選択した方向、つまり生の方向か死の方向、善の方向か悪の方向に進むことは否定しがたい


  アン・ウィルソン・シェフ「嗜癖する社会」誠信書房より
嗜癖システムのおける根本的な嗜癖は、無力と非生命への嗜癖である。ほかのすべての嗜癖は、この二つ根本的な嗜癖から導き出された二次的嗜癖にすぎない。

どんなタイプの嗜癖も遅かれ早かれ死に至る。回復への道を進むために最初に嗜癖者がしなければならないのが、死なないという選択

選択肢① 生きないことを選び、死を選択する。
選択肢② 死なないことを選び、生を選択する。➡ システムの変革へ。
選択肢③ 死なないことを選択し、生きないことを選択する。➡ 嗜癖システムへの完全適応へ。

⇒ ③の選択をする人は私たちの周囲に溢れています。彼らはまるでゾンビです。システムのうちの無意味な役割に従っていて安楽を見出すのです。

⇒ 彼らは死なないという選択をしますが、同時に自分の人生を生きてはいません。なぜならシステムがその存続のために彼らを必要とし、

⇒ それゆえ彼らはそこに収まることが出来るからなのです。生きるという選択をすることは、もはや今のシステムを支えることが出来ないことを意味します。➡ アン・ウィルソン・シェフ

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