2017年8月23日水曜日

12、普遍的善の共有

大実業者たちは自分たちのことを国民の富の所有者ではなく、保管者であると考えるべきだ。我々の時代における課題は、富を適切に管理して富める者と貧困な者とが、兄弟愛の絆によって今なお調和的な関係のもとに結びつけられるようにすることである」。
➡ アンドルー・カーネギー

財産の所有者であるからといって、人がそれを自分の好きに使ってよいとは、私は思わない。財産は共同体に属するものであり、彼はその管理を託されたのである。適切に管理され、また自分個人や自分の会社の株主だけのために用いられるのではない限りで、彼はそれを処分することができる。国家的秩序の問題に対する最良の解決は、国民個々人に対して奉仕や協力の理想についての教育を施すことである」。
➡ ヘンリー・リー・ヒギンソン(ボストンの大実業家)


友愛の精神が国中に広まれば、『万能のドル』の狂気じみた追跡は中和される。友愛の精神は、魂と心の大きな人が、人間的幸福の本質であると認めるような絆、紐帯(ちゅうたい)、義務の中から育つものだ。私たちは、世界を良いものにすべく奮闘する困難を忍んだ先駆者に対し、そして、私たちの後にくる者たちのために、私たちの最善を尽くす義務を負っている。そのようにして、私たちは本当の人間とはどういう人間であるかを知り、自分自身を見出す。自分とは何か?自分の生活の本当の目的は何か?を知ることができる」。
➡ ユージーン・デプス(社会主義者)

公平と公正
ポピュリズムとエスタブリッシュメント双方のヴィジョンは、仕事と福祉と権威は互いに密接な関係を持ち、共同体生活に根差したものであるという認識を共有している。

ポピュリズムの場合は、今日の合衆国において強く生き続ける「小さな町の理想」としばしば類似したものであり、一方のエスタブリッシュメントのイメージはこれよりも平等性の低いもので、互恵的ではあるが不平等な義務にもとづく温情主義的関係を強調していた


とはいえ、どちらのヴィジョンも、広い視野を共有し、労働を相互の絆によって保たれる公共の家計への貢献と見なしていた。どちらのヴィジョンも、政治は、労働と同じく公共の信頼の問題であるとし、究極的にはパーソナルな関係に帰着する問題と見ていた。すなわち、

国民社会はたんに個人的な幸福追求の規則となる公平(フェアー)な手続きだけでなく、公正(ジャスト)な制度と徳ある市民という概念も必要としているという考えである。

このようなヴィジョンは現在主流となる、手続き上の規則と効果的手段を重視し、公共の目的についてあまり語ることのないヴィジョンとは一線を画すものである。

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